ペットのシャント血管の外科手術について。

ペットは先天的な遺伝性の疾患を抱えている場合があります。

一例を挙げますと、そういった遺伝性疾患の中に門脈体循環シャントという病気があります。

本来ならば門脈から肝臓に行くべき血管が肝臓を迂回して、

体循環に入ってしまう短絡血管が生まれつき備わっているのです。

門脈血の中には、肝臓での解毒を必要とするアンモニアなどが含まれていますので

この血液が直接体循環に入ってしまい肝性脳症と呼ばれる危険な状態になりやすくなります。

肝性脳症になると、ペットがよだれを垂らしたり、ふらついたり、痙攣発作、沈鬱などが見られます。

ペットの行動に異常が見られた場合は動物病院で詳細な検査を行い、門脈シャントと診断された場合には、外科手術を行うことをオススメします。

門脈シャントの疑いがある犬では、検査で総胆汁酸の数値が高い傾向が見られますので血液検査の数値が1つの診断指標になります。

また総胆汁酸の数値が高い場合には、さらにレントゲンやエコー検査を行いシャント血管を確認することで確定診断を下すことになります。

先天性の門脈シャントを持った犬では内科治療も行われますが完治は難しいと言われています。

内科治療を行う場合は、主に肝臓保護を目的として薬剤や肝臓に負担をかけないような食べ物を与えるようにします。

しかし内科的治療は対症療法的な意味合いが強く、多くのケースでは外科手術を行うことになるでしょう。

実際の外科の手術では、造影剤で血管走行を確認し、血管をコイルで閉じたり、血管の結紮を行うことにより完治を目指すことになります。

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