遺伝か歯だけは丈夫で歯科にもあまりお世話になる事なく育ちました。食後の歯磨きもせず朝の食前の歯磨きのみ、それでも虫歯になる事もなく歯並びも比較的整っており本当にお金のかかる事がありませんでした。
海外移住し40歳になった時、左上の第2大臼歯が痛みだし何10年ぶりかに歯科受診しました。表面的に虫歯が確認できずレントゲン撮影をした結果、歯の内部に穴があいているとの事で表面を砕き内部の空洞に詰め物をして治療を終了しました。
しかし疼痛と知覚過敏は改善されず再度受診したところ、もし続く様であれば抜歯を提案されました。まだ歯科医になりたての若い女性の先生でした。
抜歯以外に何が方法はないか、日本でセカンドオピニオンの為受診をする事にしました。まずは健康保険がない為治療なしの受診だけでいくらかかるのか、数件電話で確認しました。
健康保険がなければ1万円超え、レントゲン撮影をすればそれ以上との回答。別のところへ相談したら健康保険がなければ3000円くらいとの事。迷わず駅前のその歯科へ予約を入れ受診しました。
その場でレントゲン撮影をしフィルムを見て説明を聞いたところ、なんと第3大臼歯(親不知)が歯ぐきの内部で、その隣りの痛みのある歯を突き刺してました。フィルムにははっきりと横から斜めに生えた親不知が隣の歯にささっているのが伺えました。
治療する時間はなかったのでフィルムを頂き帰国し、再度受診しました。若い女性の先生に日本で受診をした事、レントゲン撮影のフィルムを見せこの様な状態である旨伝えました。
選択肢として親不知を抜いて治療済の歯を残す、そして痛みが改善されなければ神経を抜く、もしくは治療した歯を抜歯してしまい親不知を生かす。
前者だと完全に埋まっている親不知はここでは抜歯できず口腔外科での対応となり、プロセスも大掛かりで高額になる為後者を選択しました。治療した歯を結果抜歯する事になったのですが抜いた歯には親不知があけたのであろう大きな穴があいており空洞になっておりました。
痛みで初めての受診から5ヶ月後に抜歯という結果ではあったものの痛みから解放され、抜歯した第2大臼歯の代わりに第3大臼歯がうまい事おさまりました。
もちろん初診から最後の抜歯までは海外の歯科なので高額でしたが、結果としては日本で良心的な歯科に診察、アドバイスを頂き治療の助けとなり大変感謝しております。