私の親知らずは4本とも横向きに生えており、伸びてくると隣りの歯を圧迫すると言われていました。それがわかったのは20歳になって間もない頃、急に下の左奥が痛くなったことがきっかけです。あまりにも痛みが続くので、三宮市内の歯科医院に診てもらったところ、左下の親知らずが伸びてきて隣の歯を圧迫しているためで、早めに抜いたほうがよいとの診断でした。
その時に撮ったレントゲンで、前述のとおり私の親知らずは4本とも横向きと分かったのです。他の歯もいつかは抜いたほうがよいけれど、一気に抜く必要もないのでとりあえず今回は痛いところだけでよいだろうということだったので、さっそく左下親知らずの抜歯をお願いしました。歯を抜くというのは初めてだったため、どういう感じなのか全く分からなかった私。
ただ、生えてきていない歯を抜くので歯茎を切るよと言われていたので、きっと痛いんだろうなぁという不安はありました。しかし、歯の痛みのほうがつらいので、とにかく早く抜いてほしいと願いつつようやく抜歯の日がやってきました。いざ手術開始。当然ながら麻酔をするのですが、相変わらず麻酔の注射は痛かったです。
しかし、その後の処置は痛みは感じず、歯を引っ張る力だけが伝わってきました。歯茎を切った感じは分からなくて、意外とあっさり歯は抜けるもんなんだなぁなんて考えていました。特に問題もなく手術は1時間もせず終了。炎症を抑える抗生剤や痛み止め等を処方され帰宅したのですが、麻酔が切れてくるとじわじわと痛みが…当日は痛みで食事もろくにとることができず早めに就寝。
そして次の日、鏡をみてびっくり!左のぽっぺが腫れているのです。案外あっさり歯が抜けたなんて考えていた自分がおバカに見えてきました。むりやり歯茎を切って抜いたわけだから、当然腫れますよね。痛みも相変わらずで、痛み止めを飲んでもなんとなく辛い。そんな状態に耐えつつ落ち着いたところで抜糸。やれやれ、これで歯医者への通院も終わるかなんて思ったのもつかの間、今度は切ったところから茶色い液体が出てくるようになりました。初めは気のせいかと思っていたのですが、日に日に痛みも出てきてさすがにおかしい!と再び受診。抗生剤をちゃんと飲んでいたつもりだったのですが、どうやらばい菌が入って膿んでしまった様子。それから一ヶ月間膿との戦いでした。まさかの親知らず抜歯でこんな思いをするなんて考えていませんでしたが、残り3本の親知らず抜歯はびっくりするほどすんなり終わり、あれはいったい何だったのだろうと未だに不思議に思っています。